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私は確定申告をする給料を会社からもらっています。ここまでくるのに7回転職をしました。もし最初に入社した会社で働いていたら、今の半分くらいの給料だったはずです。ここでは、7回の転職と、各企業の中でしてきた努力のうち、何が私の給料を上げたのか、そしてそのエッセンスは何かについてまとめてみたいと思います。

管理職への昇進は狭き門

私のキャリアの中で給料が一番上がったのは部門長への昇進でした。一般職だったときは、月100時間以上残業しており、チームをマネージしない管理職に昇進したときは、殆ど変わりませんでした。(古い話でごめんなさい。)チームメンバーを持たせてもらった時も、支給される総合的な給料の上昇はターゲット年収の3%程度しか上がりませんでした。しかし複数のチームをマネージする部門長に昇進したときは、ターゲット年収の15%以上の昇給でした。

今は月100時間以上残業して、そしてその残業代が全て付けられるような環境にないと思いますので、一般職から管理職への昇格でも結構増えたと感じるかも知れません。転職で増える給料は私の経験では、ざっくり5%程度ですので、昇格が一番良い給与を増やす方法だと断言します。

さてそこで、どのくらいの人が管理職になれるのか、データを見ていきましょう。キャリアや給料に関するデータは、独立行政法人労働政策研究・研修機構の発表資料が引用されます。その中でもユースフル労働統計2019 ―労働統計加工指標集―は沢山のデータが掲載されています。この資料の286頁からは役職関連指標が集計されており、労働者に占める部長、もしくは課長の比率が分かります。

以下は「部長比率・課長比率(2018年)企業規模100人以上」です。

部長比率(2.9%)
課長比率(7.2%)

企業に勤めていて、部長になれる比率は3%、課長は7%ということで、その比率は驚くほど低いことが分かります。あなたの会社は売上、利益、社員数は増加傾向ですか?維持ですか?減少傾向ですか?あなたの会社が成長していなければ、ポストは増えないというのが残酷な現実です。

一流企業になるほど社員間の差は小さい

高い給料を支払える会社というのは、既に企業経営のレベルが高いので収益力が高いのです。その結果

  • 優秀な人材が集まる
  • 豊富な人材と資金を使い、会社を良くするプロジェクトを推進できる
  • 最新のシステムを導入できる
  • 雑務は外注できる

という好循環を続けられる状況になり、会社が仕組みとして改善を続ける一方で、個人のスキルや実績が評価される機会は低いのです。日本企業の多くで、加点法ではなく、減点法で人事評価をされるのは、優秀な人材が集まり、仕組みとして改善が続く中、個人が大きな価値を出せる機会が少ないのも大きな理由です。結局このような会社で求められるのは、会社内をうまく渡っていける知識と人脈、そして暗黙のルールを守っていく姿勢だと私は考えます。

ポイントは人と違うこと

そもそも部長や課長のポジションは非常に少ないのです。そして安定した企業に入った場合はポストの数も安定しているのです。またその会社は豊富な資金と、優秀な人材を活用して企業を成長させようとしますが、一方で個人の活躍する場は限られます。結果として同期と同じくらいの昇進スピード。企業の栄枯盛衰のサイクルが早くなり、今良い企業が今後も良い企業かどうかは分かりませんが、安定というのは素晴らしい優先順位です。
ただもしあなたが、安定よりもサラリーマンとしてより高い成功を求めるのでしたら、ポイントは人と違うことをすることです、私もまだまだ努力の途上ですが、今外資系企業の経営層に居られるのは人と違うことをしてきたからだと思っています。私がしたのは、

  • 安定した日本企業を辞め、外資系戦略コンサルティング会社に転職したこと
  • 戦略コンサルティング会社を辞め、成長著しいハイテク業界に転職したこと
  • その後業界を変えながら、複数の事業会社で、複数の業務を経験したこと
  • ある会社では子会社に出向して経営層の経験を積んだこと

などどちらかというと厳しい方、リスクの高い方を選び続けた経歴です。既に別のところでお話した通り(→ここ)、ポジションを失って途方にくれたこともありました。ただそれが経営層の責任なのです。

今回私がお伝えしたいのは2つです。一つは、サラリーマンとして成功するにはリスクを取った選択が必要だということ。二つ目は、リスクを知った上で人と違うことをすることです。私自身は、人と違うことをすることのリスクをあまり理解していませんでした。しかしこのエントリを読んだあなたは、人と違うことをするときのリスクを多少なりもと理解されたと思います。もはや社会がどう変化していくかは全く予測できません。そうした世の中では、変化に対応できる人が生き残っていけるはずです。このまとめがあなたの参考になれば幸いです。

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