転職するときに給料の交渉をしますか?という質問をされます。この質問に対しては、「今すぐ転職したい」という転職の緊急度の高い人には交渉しないようアドバイスしています。一方で転職の緊急度が低く、スカウトを受けているときは、交渉すべきと答えています。しかし条件の交渉を直接的にはしなくとも、より良い条件を引き出す方法はあると考えています。少しまとめさせてください。

企業が提示するオファー内容

基本的に私自身は年収の交渉はしません。

というのも、今までの転職で年収は常に5%程度上がってきたということと、かつて年収の交渉をしたときに、企業側から金銭的な側面を第一優先にする人材だったら入社していただかなくて結構というメッセージをもらったことがあり、それ以降交渉はしていません。

また採用する側になり、企業側の事情を理解するようになったのも理由の一つです。企業の内定時に提示する年収は、面接での評価、社内の同ポジションの給与水準、その他の組織事情などから、提示できる最大金額を提示します。自分が採用する側に立ち、是非とも入社して欲しいと考える人材に、失礼な年収を提示することを、私自身してきませんでした。
つまり給与の交渉は、企業が熟慮した提案を否定することになり、それなりにリスクのあることだということを理解したうえで臨んだほうが良いというのが私のお伝えしたいことです。

給与交渉よりも、自分の現状説明が重要

私がおすすめするのは、自分の今置かれている状況をしっかり説明するということです。具体的には

  • 月給
  • 賞与の計算方法(月給X12カ月X〇%がターゲット等)
  • 退職金制度の状況(401Kや確定給付型年金が導入されている/いない)
  • GLTD(Group Long Term Disability/団体長期障害所得補償保険)制度の有無
  • 死亡したときの保険金の有無
  • RSU口座残高(PDFにして送る)

等、現職のシステムをしっかり理解して、エージェントや入社を検討している企業に適切に共有するのが大切です。つまり源泉徴収票や最新の給与明細の共有だけでは不十分で、良い制度を持っている会社に勤めている場合、それを共有することで、年収交渉をしなくとも、補填の検討はあり得るということです。

エージェントを通して転職活動をしている場合は、オファーレターをもらう前に、給与等の希望を聞かれるときが来ますので、適切な情報共有をすることが重要です。またエージェントは、募集企業の年収提示の傾向を良く知っていますので、年収アップで交渉すべき会社のときは、年収アップ交渉の許可を取ってきます。その様なエージェントのアドバイスがある場合は、受け入れるべきと考えます。

交渉するなら強気で

あなたがもし、今の会社を辞める必要は全く無い状況で内定をもらったり、デジタルトランスフォーメーションやデータサイエンティスト等、人材獲得競争が苛烈になっているスキルや経験を持つ人材である場合は、強気の交渉をして良いと思います。あなたは内定をくれた会社に行かなくても良い訳ですし、次の機会を待つことも可能です。私は強気の交渉をしたことが無いので、アドバイスはできませんが、もし私が強気の交渉ができる人材だったら、その交渉をサポートしてくれる転職エージェントに出会うというのが、優先順位の高いテーマになってくると思います。

あまり良いアドバイスができませんでしたが、給与交渉に関する私見をまとめてみました。参考にしていただければ光栄です。

おすすめの記事